私が初めてSystem7の"About This Macintosh" (「このMacintoshについて...」) の表示を見たとき、こいつはいいや!と思いました。それからいろんなことをしてみようと思いました。例えば、アイコンをクリックするとアプリケーションがスイッチ出来るのか、とか。けれど何もおこらないので何だかがっかりでした。さらに、Macが起動したときに自動的に表示されるようにできないのでますますがっかりしました。そこで、これらの不満を解消すべく、自分で作ろうと思ったのです。
「システムをまとめて表示する」はデフォルトでオンになっています。オフにすると、「システムソフトウェア」という仮のプロセスを、そこに含まれていた各プロセス毎に分けて表示します(ファインダ、または「ファイル共有機能拡張」等のバックグラウンドで動作中のプロセスなど)。バックグラウンドのプロセスはイタリック(もしくは Finder でエイリアスに使われているスタイル)で表示されます。このアイコンをクリックしても何も反応しません。
複数個のプロセスを選択するには、シフトキーを押してクリックください。連続していない複数個のプロセスを選択するとき、もしくはプロセスの選択を解除したいときは、コマンドキーを押してクリックしてください。矢印キーを使って選択を変更することもできます。リターンキーを押すと、選択プロセスにスイッチできます。また、オプション-リターンすると、そのプロセスを隠したり表示したり出来ます。また、プロセス一覧のスクロールは、拡張キーボード/アジャスタブルキーボードの page up / page down、又は home / end キーで行うことが出来ます。
“それは大変便利そうだけど、そのドラッグ&ドロップするためのやつはどうやって入手するんだろう?”とお思いでしょう。入手方法には、Drag and Drop 機能拡張が含まれたソフトウェアパッケージを購入する(現在そんなパッケージがあるかは知りませんが)、APDA から開発キットを購入する、もしくは System 7.5 にアップグレードする(Drag and Drop 機能拡張が付属するといわれています)などがあります。現時点では、System 7.5 は 1994年の8月末ないしは9月初めに発売されるといわれています。
MACINTOSH EASY OPEN
アバウトは Drag and Drop 機能拡張と共に Macintosh Easy Open 機能拡張もサポートしています。この両者がインストールされていれば、アバウトは Easy Open を使って、どのプロセスがどの書類を開けるかを決定します。例えば、MS Word 書類を TeachText にドラッグした場合、アバウトは Easy Open を使ってまずテキスト書類に変換します。
注意:Macintosh Easy Open のバージョン 1.1 より古いものを使っている場合、自動変換は、すでに設定が行われている場合にのみ起こります。つまり、Finder 上で MS Word 書類を TeachText にドラッグし、フィルタ(translator)を選んだあとでないと、アバウトで自動変換されません。これは1.1 より古いバージョンにおける Easy Open の制限で、1.1 ではフィックスされています。是非とも 1.1 にアップグレードしてみて下さい!
Macintosh Easy Open を入手するのは Drag and Drop を入手するよりはるかに簡単です。DataViz から出ている素晴らしい製品、Macintosh Easy Open Translators を購入してください。これを使えば随分と作業が楽になります。でも注意してください。Drag and Drop がないと Easy Open は使えません。 System 7.5 には Easy Open が付属するといわれています。けれども、便利なフィルタは1つもついてこないでしょう。ぜひとも Easy Open Translators を検討してみて下さい。
・ 適切な変換ファイルが存在しない際に Translation Picker が表示されるようになりました。これには Macintosh Easy Open が必要です。
MISCELLANEOUS
・ THINK C 7.0 でリビルドしました。
・ アバウトのCPU使用率をより下げて、マルチタスク環境でうまくやっていくようにしました。
・ システムに初期設定フォルダがない場合でも動作するようにしました。
アバウト J-1.0.2 の変更点
BUGS FIXED
・ 「他を開く」は Finder の動作により近くなりました。アバウトはアプリケーションを起動するとき、「推奨サイズ」を上限としてメモリを得られるだけ割り当てます。得られるサイズが「最小サイズ」よりも少なければ、メモリが足りない旨を警告し、あとどれだけのメモリが必要か、現在どれだけメモリがあるかを表示します。
・ 「メモリ配置順」に表示した際により詳細に表示するようになりました。NuBus カードと ROM がアドレス領域に及ぼす影響を認識します。(たとえば Macintosh SE/30 のように)仮想記憶を 24ビットアドレッシングで使用しているときのみ問題になります。この場合、アバウトはNuBus カードの配置が悪い、とアラートを出します。
・ アバウトをより多言語対応になるように機能を付加しました。動作中のシステムソフトウェアと違う言語にローカライズされたアバウトを動かす場合、アバウトはファイル名を変換し、「通常の」フォームでウィンドウタイトルやメニューを表示します。これにより、ェ, ゥ, ノ などが正しくない自体で表示される問題を防ぐことが出来ます。(この問題は、日本語版の About である アバウト を Japanese Language Kit を組み込んだ非日本語システム上で動作させたときに起こります。)